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【原則①】理解できるものだけを買う ― 能力の輪

<p>こんにちは。waku³です。</p>

<p>今日は、私の投資の原則のひとつめ、「理解できるものだけを買う」について書いていきたいと思います。</p>

<p>私は、「この会社は何で儲けているの?」と聞かれて自分の言葉で答えられない株は買いません。20年やってきて、これがいちばん最初に来る原則だと思っています。順番が1番なのは偶然ではなく、ほかの4つの原則は、すべてこれができていることが前提になっているからです。</p>

<h2>能力の輪とは何か?</h2>

<p>バフェットは、自分が理解できる範囲のことを『能力の輪(Circle of Competence)』と呼びました。</p>

<p>面白いのは、彼が「輪を広げなさい」とは言っていないことです。大事なのは輪の大きさではなく、輪の縁がどこにあるかを知っていることだ、と言っています。</p>

<p>つまり、何を知らないかを知っている人が強い、ということですね。知っているふりをしてしまうことのほうが、知らないこと自体よりもずっと危険です。</p>

<p>私の輪は、正直そんなに広くありません。よく分からない業界はいくつもあります。バイオ関連や、複雑な金融商品を組み合わせたような会社は、いまだに輪の外です。でも、どこから先が分からないかは、だいたい把握しているつもりです。</p>

<h2>なぜ理解が必要なのか?</h2>

<p>理由はひとつで、下がったときに耐えられないからです。</p>

<p>株価というのは必ず下がります。そのとき、自分が理解して買った株なら、「業績はちゃんと伸びているから、これは相場のせいだな」と判断できます。逆に、誰かの推奨で買っただけの株だと、何が起きているのか分かりません。</p>

<p>分からないものは、持ち続けられないんですね。そして持ち続けられなければ、原則③の「長く持つ」も成り立ちません。理解することは、それ単体の話ではなく、ほかの原則すべての土台になっているわけです。</p>

<p>理解というのは、難しい分析ができるということではありません。「この会社は、誰に、何を売って、どうやってお金をもらっているのか」。これが自分の言葉で言えれば十分だと思っています。専門用語を並べられることと、理解していることは、まったく別の話です。</p>

<h2>インデックスの場合はどうか?</h2>

<p>私のコアはS&amp;P500などのインデックス投資ですが、ここでも同じことが言えます。</p>

<p>S&amp;P500が何なのか、どうやって銘柄が入れ替わるのか、なぜ長期で右肩上がりになってきたのか。それを知らないまま積み立てていると、暴落したときに怖くなって止めてしまいます。</p>

<p>実際、積立を止めてしまう人の多くは、商品が悪かったからではなく、仕組みを知らなかったから止めているように思います。下がった瞬間に「これは何だったんだっけ」と不安になるのは、最初の理解が足りていなかったサインです。</p>

<p>「よく分からないけど、みんながいいと言っているから」で始めたものは、「よく分からないけど、みんなが不安そうだから」で終わってしまいます。始め方と終わり方は、だいたい同じ形をしています。</p>

<h2>輪は広げなくていいのか?</h2>

<p>こう書くと、「一生同じ業界しか見ないのか」と聞かれることがあります。</p>

<p>そんなことはなくて、輪は少しずつ広がっていきます。ただし、広げ方には順番があると思っています。隣の業界、知っている会社の取引先、子どもの好きなサービスを作っている会社。自分の生活の延長線上にあるものから少しずつ調べていくと、無理なく輪が伸びていきます。</p>

<p>逆に、儲かっていると聞いた業界にいきなり飛びつくのは、輪を広げているのではなく、輪の外に出ているだけです。この二つは見た目が似ているので、自分でもときどき混同しそうになります。</p>

<h2>会社を理解するということ</h2>

<p>私は、会社のビジネスモデルを調べるのが昔から好きです。</p>

<p>コンビニはどこで利益を出しているのか。鉄道会社の本業は本当に鉄道なのか。同じ業界なのに、なぜこの会社だけ利益率が高いのか。そういうことを決算書と一緒に眺めていると、いくらでも時間が経ってしまいます。</p>

<p>答えが分かると、その会社のことがちょっと好きになります。好きになった会社の株は、下がっても慌てにくいものです。これは理屈というより、経験からそう思っています。</p>

<p>この「一社ずつ読んでいく」部分は、noteのほうで「会社図鑑」という形でまとめています。ブログのほうでは、その土台になる考え方を書いていきます。</p>

<h2>理解しているかどうかの簡単な確認法</h2>

<p>自分がその会社を理解できているかどうか、私は簡単なテストをしています。家族にその会社のことを3分で説明してみる、というテストです。</p>

<p>専門用語を使わずに、「この会社はこうやってお金をもらっていて、こういう理由でこれからも稼げそうだ」と話せるかどうか。詰まってしまうところがあれば、そこがまだ理解できていない部分です。説明できない部分を放ったらかしにしたまま買うと、だいたい後で困ることになります。</p>

<h2>まとめ</h2>

<p>まとめると、原則①は「自分の言葉で説明できるものだけを買う」ということです。</p>

<p>輪を広げる必要はありません。輪の外に出ないことのほうが、ずっと大事だと思っています。</p>

<p>次回は、原則②「高く買わない」について書きます。</p>

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<p><strong>関連する原則</strong>:原則③ 長く持つ(リンク)</p>

<p>この見方を実際の会社に当てはめたものは、noteの「会社図鑑」に書いています。よければのぞいてみてください。</p>

こんにちは。waku³です。

今日は、私の投資の原則のひとつめ、「理解できるものだけを買う」について書いていきたいと思います。

私は、「この会社は何で儲けているの?」と聞かれて自分の言葉で答えられない株は買いません。20年やってきて、これがいちばん最初に来る原則だと思っています。順番が1番なのは偶然ではなく、ほかの4つの原則は、すべてこれができていることが前提になっているからです。

目次

能力の輪とは何か?

バフェットは、自分が理解できる範囲のことを『能力の輪(Circle of Competence)』と呼びました。

面白いのは、彼が「輪を広げなさい」とは言っていないことです。大事なのは輪の大きさではなく、輪の縁がどこにあるかを知っていることだ、と言っています。

つまり、何を知らないかを知っている人が強い、ということですね。知っているふりをしてしまうことのほうが、知らないこと自体よりもずっと危険です。

私の輪は、正直そんなに広くありません。よく分からない業界はいくつもあります。バイオ関連や、複雑な金融商品を組み合わせたような会社は、いまだに輪の外です。でも、どこから先が分からないかは、だいたい把握しているつもりです。

なぜ理解が必要なのか?

理由はひとつで、下がったときに耐えられないからです。

株価というのは必ず下がります。そのとき、自分が理解して買った株なら、「業績はちゃんと伸びているから、これは相場のせいだな」と判断できます。逆に、誰かの推奨で買っただけの株だと、何が起きているのか分かりません。

分からないものは、持ち続けられないんですね。そして持ち続けられなければ、原則③の「長く持つ」も成り立ちません。理解することは、それ単体の話ではなく、ほかの原則すべての土台になっているわけです。

理解というのは、難しい分析ができるということではありません。「この会社は、誰に、何を売って、どうやってお金をもらっているのか」。これが自分の言葉で言えれば十分だと思っています。専門用語を並べられることと、理解していることは、まったく別の話です。

インデックスの場合はどうか?

私のコアはS&P500などのインデックス投資ですが、ここでも同じことが言えます。

S&P500が何なのか、どうやって銘柄が入れ替わるのか、なぜ長期で右肩上がりになってきたのか。それを知らないまま積み立てていると、暴落したときに怖くなって止めてしまいます。

実際、積立を止めてしまう人の多くは、商品が悪かったからではなく、仕組みを知らなかったから止めているように思います。下がった瞬間に「これは何だったんだっけ」と不安になるのは、最初の理解が足りていなかったサインです。

「よく分からないけど、みんながいいと言っているから」で始めたものは、「よく分からないけど、みんなが不安そうだから」で終わってしまいます。始め方と終わり方は、だいたい同じ形をしています。

輪は広げなくていいのか?

こう書くと、「一生同じ業界しか見ないのか」と聞かれることがあります。

そんなことはなくて、輪は少しずつ広がっていきます。ただし、広げ方には順番があると思っています。隣の業界、知っている会社の取引先、子どもの好きなサービスを作っている会社。自分の生活の延長線上にあるものから少しずつ調べていくと、無理なく輪が伸びていきます。

逆に、儲かっていると聞いた業界にいきなり飛びつくのは、輪を広げているのではなく、輪の外に出ているだけです。この二つは見た目が似ているので、自分でもときどき混同しそうになります。

会社を理解するということ

私は、会社のビジネスモデルを調べるのが昔から好きです。

コンビニはどこで利益を出しているのか。鉄道会社の本業は本当に鉄道なのか。同じ業界なのに、なぜこの会社だけ利益率が高いのか。そういうことを決算書と一緒に眺めていると、いくらでも時間が経ってしまいます。

答えが分かると、その会社のことがちょっと好きになります。好きになった会社の株は、下がっても慌てにくいものです。これは理屈というより、経験からそう思っています。

この「一社ずつ読んでいく」部分は、noteのほうで「会社図鑑」という形でまとめています。ブログのほうでは、その土台になる考え方を書いていきます。

理解しているかどうかの簡単な確認法

自分がその会社を理解できているかどうか、私は簡単なテストをしています。家族にその会社のことを3分で説明してみる、というテストです。

専門用語を使わずに、「この会社はこうやってお金をもらっていて、こういう理由でこれからも稼げそうだ」と話せるかどうか。詰まってしまうところがあれば、そこがまだ理解できていない部分です。説明できない部分を放ったらかしにしたまま買うと、だいたい後で困ることになります。

まとめ

まとめると、原則①は「自分の言葉で説明できるものだけを買う」ということです。

輪を広げる必要はありません。輪の外に出ないことのほうが、ずっと大事だと思っています。

次回は、原則②「高く買わない」について書きます。


関連する原則:原則③ 長く持つ(リンク)

この見方を実際の会社に当てはめたものは、noteの「会社図鑑」に書いています。よければのぞいてみてください。

本記事は筆者個人の考え方を記したものであり、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資に関する最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。

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